2011年1月26日水曜日

2010年のベスト映画 (Best Movie 2010)

今日は「The Fighter」を見に行く気満々だったのにAT&Tのカスタマーサービスのせいで時間過ぎちゃったシクシク…。なんだか賞味期限切れな話題だけど、節目づけにいってみよう。


1. 「インセプション」 (Inception)
2010年ベストはメジャーな話題作を1位にしてしまいましたわオホホ。しかし夢のまた夢という抽象的かつどうとでも調理出来るテーマをこれだけのエンタメに仕上げたのは驚嘆。ノーラン監督はボルヘスの「円環の廃虚」や「隠れた奇跡」から着想を得たらしいので引っ張り出して読んでみたのはいいけど、「……。」 えーっと、どの辺りでインスピレーションあったんでしょうか?私ごときの頭ではボルヘスは理解出来ません。。エレン・ペイジLOVEな私ですが、この映画はジョセフ・ゴードン・レヴィットが最高によかった。ぜひアカデミーの助演賞候補に入って欲しかった。

2.「瞳の奥の秘密」 (El Secreto de Sus Ojos)
前年のアカデミー外国映画賞。レビューでも書いた通り、こんな端正な映画が見られるとは思いませんでした。おすぎさんが「生涯の50映画に入る」と言ったらしいのですけど、結構映画の趣味が似ているようでいつも気になってしまいます。

3. 「ブラック・スワン」 (Black Swan)
「レスラー」には負けるけどドキドキしながら見ました。どこからどう見ても山岸凉子モチーフ満載!ダ・ヴィンチコミックの「牧神の午後」に収められている「黒鳥」という中編、制作陣はあれ読んでるんじゃないかと思ってしまった(そんなはずないんだけど)。12歳の女の子の部屋みたいな内装や母親の干渉過剰、父親の不在、性的コンプレックスetc 頭の中で山岸凉子先生の名前を連呼しながら見てしまいました〜。結局のところ最後はどうだったんだよ?という曖昧なオチも唐突な幕切れも好みです。ナタリー・ポートマンはようやった!



4.「終着駅 トルストイ最後の旅」(The Last Station)
こちらも前年のアカデミーに顔を出した作品。レビューはこちら
考えれば考えるほど、映画以上に実際の夫婦間は泥沼だったに違いない…。

5.「ヒックとドラゴン」(How to train your dragon)
あちこちで2010年のベスト映画的なものを見ると、たいてい「トイ3」が入ってこっちが入ってないのに不満を覚える私であります。そりゃ「トイ3」の出来は当然、悪くはない。でもでも、すでにキャラも固まったシリーズの3作目として、あれは期待以上の出来ですか?それならもっと「ヒック」を評価してあげようよ。子供映画的なすべて大団円のハッピーエンディングじゃなかったところがいい。(レビュー

6.「マイレージ、マイライフ 」(Up in the Air)
ジョージ・クルーニーという人はどのくらい自分のルックスの良さを自覚しているのであろうか。ハリウッドスターだから当然120%?この役は彼が自分の格好良さを隅々まで認識していないと面白くも何ともなくなっちゃう役だなぁと今ふと思いました。(こちら映画見た直後に書いたもうちょっとまともなレビュー

7. 「抱擁のかけら」(Los Abrazos Rotos)
身近にいたらものすごいしんどそうだけど、銀幕で見る限りペネロペ・クルスという女優は好きだ。逃避行の場面の物憂げな海辺の空気の美しさ。はっとするような色彩感覚に、「奇才」から「巨匠」への変化を感じる。アルモドバルの作家性のダークサイドが押し出された映画。ハリーケーンがなぜあんなにモテモテなのかが全く不明。(レビュー

8.「レッド」(Red)
リタイアしたような歳の人が頑張っちゃう映画が好きすぎる。多分自分がそっちサイドに片足を踏み入れているからなのだろう。とてもリタイアした歳には見えないブルース・ウィルスの立ち姿。それ全然高齢者じゃありませんし!パーティドレスでマシンガンをぶっぱなすヘレン・ミレンは格好良すぎ(意外と出番が少なかった)。これより上位の7つと違って誰にでもお奨め出来る楽しい作品。

9.「Secretatiat」(セクレタリアト)
ディズニー映画らしい甘さはあるものの、安心して見れた良作。セクレタリアトって競馬好きの人はみんな知っている伝説の競走馬なんですってね?そんな知識なしに見てしまったもので、ネタバレずに逆にものすごい緊張感を持って観る事が出来ました。馬という生き物の躍動的な肉体美をお腹いっぱい堪能出来る作品。だからDVDじゃなく映画館で観る事を強くお薦めします。

10.英国王のスピーチ (King's Speech)
興業二週目には入ってたんですけどご老人方で賑わっていた館内。ストーリーのさ中であちこち笑いが起こり、最後エンディングがくると館内から拍手が!びっくり!!!映画館に行って、最後に拍手が起こったのって初めて目撃しました。なぜ、ここまで、ご老人受けするのかな?大評判のコリン・ファースの演技以上に、ヘレナ・ボナム・カーターの演技に心奪われました。


【おまけ】ワースト映画2010【おまけ】
1.Old Dogs 1ドル映画館で観たのでまだよしとする。余りにつまらないのでiPodで音楽聞いてました…(子供たちは見てたので帰れず)。


***以下、順位に入らなかった映画で2010年に映画館で観たもの***
「Young Victoria」「恋するベーカリー」「DR.パルナサスの鏡」「17歳の肖像」「アリス・イン・ワンダーランド」「クレイジー・ハート」「トイ・ストーリー3」「Scott Pilgrim VS. World」「Get Low」「The American」「私を離さないで」「ソーシャル・ネットワーク」「Waiting For Superman」

(うーん、抜けてるのが多分あると思います、思い出したら追加する!)

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