2010年5月4日火曜日

【映画】How to Train Your Dragon「ヒックとドラゴン」

アバターからこっち盛り上がった、3D映画人気。
アリス、タイタンと来て公開になったこの映画「How to Train Your Dragon(ヒックとドラゴン)」は、時期的に不利だったのかもしれません。予想を下回るオープニング興業で、ドリームワークスの株価を8%下げたこの映画。し、しかしなんと、オープニングのあとも口コミでランキングを踏ん張り続け、常に2〜4位をキープしているという粘り強さ。とにかく評判がいいので行きたいなと、小1のお尻をはたいて宿題させてから、行ってきました。





【あらすじ(若干ネタバレ注意)】
生きるために、襲来するドラゴンと闘い続ける宿命にある、バイキングの集落。主人公のヒカップ(シャックリの意味)は、村長のストイックの息子。腕っ節強くドラゴンとの闘いを指揮するお父さんと違って、ヒカップは華奢で力も弱く、鍛冶屋の見習いをしている。
石矢にからまったドラゴンを、池のほとりで見つけたヒカップはそのドラゴンを殺さずに助ける。そしてドラゴンにトゥースレス(歯無しの意味)と名付け、魚をあげたりして次第に仲良くなる。トゥースレスの尾翼が片方欠けているのに気付いた彼は、自分で尾翼や鞍を作り、トゥースレスに乗って、空へと飛び出した。
同じ頃、バイキングの戦士になる訓練を受ける事になったヒカップは、トゥースレスを好きなあまり、訓練用のドラゴン達と闘う事も気が進まなかった。そして彼はそのうち、他の人々には無い特殊な能力を発揮し始める…


【解説・感想】
ああ、面白かった!これ、大人にも子供にも断然お薦めの映画です!



まず、私はアニメ映画でこれほど美しく世界が再現されたのを他に見た事がありません。
キラキラ輝く海の水面、船や家の木の肌触り、そしてお父ちゃんと始めとする、人々の髭や毛の質感…。数え上げるとキリがないのですが、実にあたたかみのある仕上がりです。
それから、主人公ヒカップの顏ですが、今までの3Gアニメの人物の顔といえば、どことなく人形のような、言うなれば魂が入っていないような顔をしているように私には思えていました。ところが、このヒカップの顔は、人間味のある、とても好感の持てる顔でした。

トゥースレスは、最初は凶暴な印象なんですけど、人懐こくかわゆくなるこのツンデレっぷり、リロとステッチのクリス・サンダース、ディーン・デブロイス監督が作っただけあって、ステッチの凶暴かつカワイイ感じは通じるものがあります。

「竜のすみか」に関する辺りが若干説明が足りなくて、終わってから子供たちにも確認してしまいましたが、全体としてストーリーに過不足無く納得して見ていられます。
そして、何よりドラゴンに乗って大空を駆ける疾走感が、とても気持ちよく表現されていて、「こういうアクション要素も楽しめる映画だったのね」と、嬉しい意外でした。
子供は勿論ですが、大人も一緒に見に行って充分に満足出来る映画だと思います。

ところで、邦題は「ヒックとドラゴン」なんですね。
ヒカップが「ヒック」になってしまうのはともかく、気になるのが、トゥースレスが「トゥース」になってしまうらしくて、それって意味が逆じゃないのかなぁ?(ちなみに、このドラゴンは歯がないわけではなくて、歯が出し入れ自由なの。)
案外、「シャックリと歯なしドラゴン」という邦題でもインパクトがあるのかな、なんて想像しちゃいました。でも考えてみたら、「How to train your dragon」という原題も、この映画にあってないような。うーん。

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