armadilloの本棚 - 2012年03月 (4作品)
ブクログに書き出し機能があることに気付いた。せっかくレビューを書いているのだから、利用してみようと思う。
先月一番面白かったのはカレル・チャペックの『園芸家12ヶ月』。年末にカリフォルニアのブックオフで1ドルで購入。いわば「園芸オタク」の鋭い自嘲・自己批判・こっそり自慢という内容だけれども、園芸に限らずオタク道ってこうだよね、と頷ける。自分とはユーモアのセンスがぴったりと合っているらしくて、内心ドッと受けながらガンガン読み進める事が出来た。どのページをめくっても自分にとっての名言の連続なのでここにブクログに記録した通りの引用も載せておきたい。
それを毎日やっていると、二週間目には芝草のかわりに雑草が生え始める。いちばん高級の芝草の種から、どうしてこんなにふさふさした、トゲだらけの雑草がはえてくるのか。これこそ自然界の神秘というものだ。りっぱな芝生がほしいと思ったら、いっそのこと雑草の種をまくべきかもしれぬ。(11頁)
もちろん、水道の栓と一本のホースがあれば、もっと早く、もっと大規模に灌水ができる。比較的みじかい時間に、花壇はおろか、芝生から、ちょうど三時のお茶を飲んでいる隣の家族から、往来の通行人から、室内から、家族の全員まで、なかんずくいちばんたっぷり灌水が出来るのは自分自身だ。(107頁)
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