映画、アリス・イン・ワンダーランド3D、行ってきました!
ティム・バートン+「あのアリス」ということで、キリンのように
クビを長くして待ってきました。はい、期待出来るようなプロモーションぶりでした。
し・か・し…
もちろん、悪くはなかったですよ。
でもね、私の期待では、もっと、もっと、もーーーーっと、変態チックだったの〜。
なぜなら、料理人がティム・バートンですよっ。そして世に名高いロリータ妄想物語のアリスが素材ですよっ。
どれだけ見せてくれるのか、期待に胸膨らむじゃないですか。でも、配給がディズニーだったら、あれくらいで限界なのかもねぇ。
と、少々残念に思ってしまいました。
以下いつものレビュースタイルで書きますが、ネタバレを含みますのでいやなかたは飛ばしてください。
「アリス・イン・ワンダーランド」あらすじ (ネタバレ注意!)
これは、13年後のあのアリスの物語。
父親が亡くなった後、あるパーティに向かうアリス。そのパーティは実は彼女の婚約発表の場だと知らされる。大勢の見守る中プロポーズを受けたアリスは、懐中時計を持ったウサギがウサギ穴に入るのを見て追いかける。
たどりついた向こう側の世界では、アリスはまた大きくなったり小さくなったり。そんな彼女を見て、おなじみのワンダーランドの住人達は彼女がかつてここを訪れた「あのアリス
」なのかどうかの議論をする。当時、ワンダーランドは、白の女王から統治のかんむりを奪った赤の女王に支配されていた。その赤の女王の竜を倒す英雄がアリスという名だと予言されていたのだ。
赤の女王の兵士が追ってくる中、彼女はマッド・ハッターの茶会に連れていかれる…
【解説・感想】
まず設定自体を知らなかったので、「えっ、アリスって、普通の不思議の国のアリスじゃないの?」と、それでびっくり。13年後というテロップが流れて、婚約とかってどうなってるの〜と目が点になりました。
そんなわけで、キャラクターはおなじみのチェシャ猫、芋虫、ドードー鳥や双子のトウィードルダムとトウィードルディたちがいるのですが、進んでいく話は耳慣れないものでちょっと戸惑います。
実写とアニメの技術を混合して作られています。ヘレナ・ボナム・カーターの赤の女王なんか、笑っちゃいます。
これって確かにすごい事なのでしょうね。でもねぇ…なんとなく満足出来ないんですよ。これだったら、元々のディズニー2Dアニメのアリスの方が、よほどイマジネーションに溢れた世界を見せてくれていたのではない?
あるいは、「メアリーポピンズ」なんか、あの時代にあの映画を作れたのってものすごい技術じゃないかと思ってしまうんです…。
おそらく、実際に写さなくてもこれだけ色々な映像がコンピューターから作り出せる時代というものに、自分がどん欲になりすぎているんでしょうね。
見せられるものが、自分が実際に目にする世界からかけ離れたものであった時代に比べて、現実世界との乖離や技術的制限がなくなってきたこの今の映像技術を知ってしまっている現在。
例えば自分の頭の中で拵える無限の想像の世界に比べたら、映像で見せられる世界は有限のものでしかない。どうもそういう無力感を持ってしまうようです。
つまり、本を読んだり、あるいは昔の不十分な再現性の映像フィクションを見る時には、それを自分の頭の中で押し広げられていた想像性が、今の発達したCGの世界を前にしては停止してしまう。
「Drパルナサスの鏡」やこのアリス・イン・ワンダーランドを観ても、そのめくるめく世界にすごいなっと単純に感嘆出来ないのには、そういう理由があるのではないかと、最近考えているところです。
さて、話を戻しますが、アリス役のミア・ワシコウスカ、美人だけど結構シワシワです(笑)。
自分の中のアリスのイメージとは若干違うので、なぜこの娘が選ばれたのだろうと考えながら観ていたのですが、時々見せる表情がジョニー・ディップの表情を思い出させたのでした。それはジョニーのせい?監督のせい?どちらでしょうね。
あと、アン・ハザウェイの口はどんだけ大きいんだと(笑)
まぁぁね、色々書きましたけど、映画としては満足ですよ!
おそらくあの名作「シザーハンズ」を作ったバートンに過剰に期待しすぎちゃったんですね。
ねぇ、シザーハンズの変態っぷりってば…大好きだから。
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